はじめに
古来から争い続けられてきたテーマがあります。
キノコ派、タケノコ派の争いくらい歴史のある争いです。
それは「カメラ買う派、スマホで十分派」戦争です。
スマホのカメラがとても発達し、もはや一眼カメラの性能に追いついているといっても過言でない今日。確かに一眼をわざわざ買うメリットが思いつかないという気持ちはわかります。
ですが、カメラがこれだけ多くの人に愛されていて、淘汰されないのには理由があります。
今回はカメラ初心者の僕ではありますが、カメラいらなくね?タイプの友人を説得するつもりで、カメラにしかないアドバンテージを語ってみようと思います。
もちろんすべての人がカメラを買うべきとは思っておりませんが、カメラの特徴を知らずに食わず嫌いしている人が少しでも減ればよいなと思います。
というわけで本日の献立は以下です。
- 確かにスマホは素晴らしい
- カメラにしかできないこと
- 背景ボケ
- 望遠
- 夜景・星空撮影
確かにスマホは素晴らしい
事実、私もカメラ系Youtuberのゆーとびさんのこちらの動画を見て、スマホはつくづく素晴らしいと感じました笑
こちらはiphone13 PRO(ここ要調査)と70万円のカメラ機材で全く同じ画角を撮影した写真を比較して、どちらがスマホかを当てるという企画です。
ちなみに私は2回ほど間違えました…。
良ければチャレンジしてみてください。
カメラにしかできないこと
背景ボケ
カメラを始めるきっかけ第1位のような気もするのがこの背景ボケ。
友人の持つカメラで撮影された写真の玉ボケに感動してカメラを始める人も多い気がしますね。
一眼レフやミラーレスはセンササイズがスマホに比べて非常に大きく、これがきれいなボケに大幅に貢献します。
一方スマホは内蔵されるセンササイズが非常に小さく、これがぼけにくい原因の1つです。
その差は下図のように私の友達のパンダさんにモデルをしてもらっても一目瞭然です。
EOS RP+TOKINA AT-X 17-35 F4 PRO(カメラ)とiPhone SE 第2世代を用いて
・同じ画角
・同じ焦点距離
で同じ被写体を収めたものになります。
EOS RPの方は雰囲気をiPhoneに合わせるために露出量と色温度だけ編集しています。
EOS RPの写真は背景がぼけており、被写体のパンダさんが浮き立っております。一方のiPhoneは全体的にピントがあっていますね。
個人の感覚もあるとは思いますが、多くの人が背景ボケがきれいなEOS RPで撮影された写真に交換を覚えるのではないでしょうか?
ちなみに、最近のスマホであればポートレート機能を使えばぼけるものもありますね。
こちらも十分にきれいには取れるのですが、こちらはピントの合っている写真とあっていない写真の2枚を合成して作られているので、本当の背景ボケとは言えません。
また、そのぼかし具合も調整することができません。
まあ正直それでも十分なレベルだとは思いますが…。
以上がカメラの魅力の1つ目、背景ボケでした。
望遠
一般的にスマホは望遠ができません。望遠とは、遠くのものを大きく見せることですね。
★一般的にスマホに望遠に向いていない★
ご存じの方も多いと思いますが、カメラには焦点距離というものが存在します。
焦点距離の数字が大きいほど望遠、つまり遠くのものを大きく見せます。
反対に焦点距離が小さいほど広角、つまりより広い範囲のものを画角に収めることができます。
一般人の我々が気軽に買える範囲だと、カメラで使用できる焦点距離は16~300mm程度ですが、スマホだと13mm~77mm(iphone 13 PRO MAX)です。(Galaxyみたいな望遠に対応したすごいやつもいますが、かなり少数派なのでここではいったん置いておきます。それでも現実的には200mm程度ですしね…。)
「いやいや、スマホだってズーム機能あるじゃん笑」
という人もいるかもしれませんが、あれはデジタルズームと呼ばれるもので、一眼カメラの光学ズームとは全く別物です。
光学ズームというのはレンズを動かすことによって焦点距離を変化させ、実際にセンサに記録する大きさ自体を変化させます。
一方デジタルズームとは、いわば写真の一部を切り出してきて拡大しているにすぎません。
つまり、撮った写真を拡大してスクショしているのと同じなので、画質が悪くなっているのです。
遠くのものを綺麗に映したいのであれば、今のところその役目をスマホで担うのは難しいといえます。
★望遠のメリットは?★
望遠レンズは圧縮効果というものを利かせることができます
圧縮効果についての詳細な記述は下記が非常にわかりやすです。↓↓↓
「studio9 望遠レンズの圧縮効果って何?その仕組みから使いこなしまで詳しく解説!」https://photo-studio9.com/compression-effect/#st-toc-h-2
これは僕なりの理解ですが、圧縮効果は近くにあるものと遠くにあるものを狭い画角に一緒に閉じ込めてしまうことで、本当はもっと小さく見えるはずの遠くのものを大きく見せることができます。
つまり何かというと、背景の玉ボケをすごく大きく映すことができるんですね。
そうすると、こんな風に目には見えない非日常的な写真を撮ることができます。↓↓
以上がカメラの魅力の2つ目、望遠でした。
夜景・星空撮影
これも大きなポイントですが、カメラは夜景と星空をきれいに取ることができます。
スマホも含めてカメラそのものの仕組みですが、シャッターを開いてから閉じるまでの間に入った光で写真を作っています。
シャッターを開く時間を短くすれば入ってくる光を制限することができますし、逆に長く開けばたくさんの光を取り込むことができます。
たくさんの光を取り込むことができれば、暗いところでも光を取り込んで写真を作ることができるわけです。
カメラではこのシャッターを開く時間、すなわちシャッタースピードをコントロールすることができますが、スマホでは一般的にできません。
アプリを使ったり、純正のカメラアプリに長秒露光が備わっているものもありますが、そのクオリティには依然大きな開きがあります。
カメラはもはや肉眼ですらとらえることができない景色を見せてくれることさえあります。
以上がカメラの魅力の3つ目、夜景・星空撮影ができることでした!
さいごに
というわけでここまで、カメラのスマホに対するアドバンテージを具体的に語ってきました。
これだけカメラの方を持っておいて何なのですが、スマホはそれでもやはりすごいと思います。
あんなに小さいカメラがいくつかついているだけで大きな一眼レフやミラーレスと張り合おうとしているわけですから、それはもう企業様の技術力の塊です。
ただ、やはりスマホカメラにも苦手な分野があり、それをカメラでなら実現可能な場合があります。
それを知らず、ただ何となくカメラを毛嫌いしてしまう人がいると悲しいと思い、この記事を書きました。
僕の経験と思いが迷っている方の判断材料の1つになればうれしい限りです。
それでは今日はこの辺で。
現在技術系の職員として会社員勤務する傍ら趣味のカメラをもう少し発展させたいと思って奮闘中。
今日もカメラと生きちゃった。と思えるくらいカメラとの時間をどんどん増やしていきたいと思っています。
フォトスポット情報や商品レビュー情報、カメラの知識を通じて皆さんのお役に立てる情報を発信していきます。
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