【商品レビュー】可変式NDフィルターのエントリーモデル?新興企業UrthのND2-400の性能を調査!

カメラ

この記事で伝えたいこと

・NDフィルターとはそもそも何か?
・可変式のうれしさは?
・実際に取った写真を見せてくれ、という人に見せます。

・結局のところ、UrthのNDフィルタはありか?⇒初心者ならありです。

年1回恒例の誕プレタイムがやってきました。大学の友達と毎年プレゼントを贈りあっているのです。

なんと今年は、、、

NDフィルターをもらいました!

誕生日にNDフィルタをもらう人はそう多くはないかと思いますが、見込みの通りとっても素晴らしいものだったのでご紹介したいと思います。

今回いただいたUrthというメーカーのNDフィルターは高コスパということで多くの方がレビューをしておりますが、実際にこんな写真が取れました~というレビューが少なかったため、この記事を書いた次第です。

ご参考になれば幸いです。それではさっそくお話していきます。


※NDフィルターはレンズの径によって選ぶ必要があります。購入の際は、ご自身のレンズの径に合った商品を選んでください。各レンズ径と商品リンクをまとめておきます↓↓↓

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可変式NDフィルターとは?

そもそもNDフィルターとは?

カメラのレンズに入る光を制限することで、昼間でも長時間露光をできるようにする機材

この記事を見に来てくださっている人の多くはNDフィルターが何かは僕よりよっぽどわかっていらっしゃる方ばかりかもしれませんが、一応ご説明させていただきます。

NDフィルターとは一眼レフまたはミラーレス一眼レンズの先に装着するフィルターで、レンズに取り込まれる光をカットしてくれます。

よく「ND2」のような表記がしてありますが、これは入る光の量を1/2にしてくれます、という意味です。

ND1000なら入る光が1/1000になるということですね。

では、それでいったい何がうれしいのか…?
それはずばり、

明るい昼間でも長時間露光ができることです。

長時間露光とは、よく星空撮影とかをするときに使うやつですね。

「いやw 暗いところで撮影するときに光が少ないからわざわざ長時間露光して撮影しているのに、自分からその状況作り出してどないすんねんwww」

と思ったそこのあなた。甘いです。ザッハトルテより甘いです。ちなみに私はザッハトルテとガトーショコラの違いがいまいちわかりません。

長時間露光ができると、動きがあるものをあえてブレさせることができます。

例えば、渓流の水をこんな風に流れさせて撮ることもできますし、

例えばの写真がなくて申し訳ありませんが、人ごみの中で写真を撮れば、人間をあえて被写体ブレさせて臨場感のある写真にすることができます。

つまり通常では取れないような写真を撮ることができるのですね。

可変式のうれしさは?デメリットは?

種類があるNDフィルターを1つで賄うことが出きる。何枚も持ち歩かなくてよい。
ただし、色むらが出ることがある。

では次に、可変式のNDフィルターとは何なのか?をご紹介していきます。

先ほど述べた通り、NDフィルターには光をどれだけ抑えるかによって種類があります。

数字が大きく暗くなるほど取り込む光の量は少なくなって、より長時間の露光が可能ですが、場所や時間帯、天気によって最適なNDフィルターは常に変わります

そうなれば、常に何枚かNDフィルターを携帯して必要に応じて選ばなければならなくなります

それって面倒ですし、荷物も増えて困りますよね。。。

そこで可変式のうれしさが出てきます。可変式は暗さを連続的に変化させることができるようになっていて、ND2~400のような形で暗さが表記されます。

すなわち、1/2の暗さから1/400の暗さまで連続的に変化させられますよ~ということですね。

イメージとしては単焦点レンズとズームレンズの違いに近いかと思います。

ところで、ズームレンズって良いことばかりではありませんよね?単焦点レンズにかなわないこともあります。

同じように可変式NDフィルターもよいことばかりではありません。

それはずばり、色むらです。

特に暗い側(数字が大きい側)に現れる特徴ですが、暗さが一律でなく、暗いところと明るいところの差ができてしまうのです。

こうなっては写真自体がだめにされてしまいますから、困ったものですよね。
そのため、多くの記事でこのデメリットが紹介されています。

この色むらについてはこの記事でも後述します。


以上が可変式NDフィルターのうれしさとデメリットでした。

Urth 82mm ND2-400のレビュー

次のポイントに注目…
・値段が安い
・企業理念が環境に根差している

・外観と使用感
・暗くするほど色むらが目立つ

ここまで一般的なNDフィルター及び可変式NDフィルターのご紹介をしてきましたが、ここからが本題。今回プレゼントしていただいたUrthというメーカーのNDフィルターをご紹介していきたいと思います。

【○】値段が安い

日本のメーカと比較した簡単な表を準備しました。フィルタ径やフィルタ種類などの条件をおおよそで合わせてみると、Urthが安いことがわかります。

それでは高額なものになればなるほど何がよくなるのか?ということですが、それについては先ほど言及したような色むらの程度が改善されていたり、レンズへの装着方法が簡単(マグネット式)になっているなどがあります。

いずれにせよ、この値段で簡単にNDフィルターを試せるわけですから、個人的にはコスパが良いと思います。

【○】オーストラリアの新進気鋭の企業製でおしゃれ

ちょっと商品レビューの本題からはそれるかもしれませんが、会社理念が素敵です。

Urthはオーストラリアの新興企業です。HPを見に行くとわかりますが(すべて英語です。)、製品の売り上げで植林を行い、森林破壊が進行する地域での雇用確保と環境保全を行っている企業のようです。

Camera Accessories for Conscious Creators
Urth UV, CPL and ND Filters and Lens Mount Adapters offer professional results and reforest the planet. Premium quality guaranteed for life. Express Delivery.

1つの製品の購入につき5本の木の苗を植林しているらしく、2032年までに10億本の木を植えることを目標としているようです。(2022年10月現在 約600万本達成)

そんなわけで、Urthは植林だけでなく、製品自体も環境破壊を抑えるように作られています。
パッケージも再生紙のような紙素材でできており、開封後には

「YOU JUST PLANTED 5 TREES (あなたはたった今、5本の植林に貢献しました)」の文字が

SDGsの話もよく出る昨今、このような企業がもっと増えていくとよいですね。

【ー】外観と使用感

さて、上記の髪の梱包を開けると、缶のようなアルミっぽい素材のケースが出てきます。

シンプルなデザインですね。

ふたを開けると本体のお出ましです。

このNDフィルターはねじ込み式なので、レンズの先端にぐりぐりとまわして装着します。

NDフィルターを装着すると、レンズフードを付けることができなくなりますので、その点は注意しましょう。

フィルターをぐるぐると回して明るさを調整します。

マニュアルモードで可変NDフィルタのリングを回した場合
【×】ND400に近づくにつれて色むらが激しくなる

可変式NDフィルターで一番気になるのがこの色むらです。

実際に自分で比較をしてみました。僕はよく広角を使用するので17mmで試してみます。

16あたりから結構顕著に色むらが出てきます。64を超えると青っぽい色がついてしまいますね。。。
実質使用可能領域はND2-32というところでしょうか?

しかし、これでもうやめた、というには早いです。広角は一番可変式NDフィルタにとっては不利で、最も色むらが出やすくなってしまいます。望遠に近づくほど、その影響は小さくなっていきます。

私の広角レンズは17-35mmですので、35mmまで拡大してみました。

まだ色むらはあるものの、広角に比べるとだいぶ影響は小さくなりました。やはりND400で使用するのは難しいかもしれませんね。。。

しかし、実際に写真を撮るとなると、背景が真っ白の壁、なんてことはほとんどありません。
そうなると、思ったよりもフィルタを暗くしても色むらが気にならない、ということもあります。

個人的には広角の写真はレタッチでよく四隅を暗くするので、そもそも目立ちにくい、というのもありますし…。

そういうわけで、ここからは実際に撮影した写真を公開していきたいと思います。

実際にUrthを使って写真を撮りに行った

一番暗くしなくても、シャッタースピードを稼げる
⇒全然使用していて問題ない

先述の通り、確かにUrthのNDフィルターには色むら問題がありましたが、それで写真が取れないというわけではありません。

実際に足を運んでNDフィルターが活躍する場面で写真を撮ってみました。

NDフィルターの醍醐味といえば滝の長時間露光ですよね。今回は兵庫県の黒滝というところに行ってきました。

また場所のレビューは書きますが、三木のナイアガラといわれるように幅広な滝になります。落差4mと非常にこじんまりとした滝ですが、写真映えはしっかりしてくれます。

ND32で撮影

ND16で撮影

ND400まで使わずとも、シャッタースピードは全然稼げますので、ご覧のように滝を流した撮影は全然可能かと思います。

ただ、この写真の撮影時は夕方であったため、お昼時の明るい時間帯だと、もう少しフィルタを暗くする必要があり、困ってしまったかもしれません。

また、NDフィルターの登場場面としてもう一つ多いのが海ではないでしょうか。
今回訪れた新西宮ヨットハーバーは波もほとんどなく穏やかな場所なのでNDフィルタを使用すれば鏡面反射を狙うことができます。

ND16で撮影

ND32で撮影

NDを使用しなかったときはこんな感じで海面が揺れていますので、NDアリほどきれいに鏡面反射をしてくれません。
まあ、この写真はこの写真で普通にきれいだとは思うのですが。。。笑

さいごに

今回はUrthというメーカーのNDフィルタを題材として、そもそもNDフィルタとは何なのか?可変式の良さ、悪さは何なのか?についてお話してきました。

結論として、初心者なら全然ありだと思います。もちろん友達からいただいた大切なもの、というのもありますが、何よりこれだけ手軽に持ち歩けて、安価に購入できるNDフィルターはほかにはありません。

本格的にNDフィルターを使って写真を撮りたい、という人には向いていないかもしれませんが、私のように、まずはNDフィルターで写真を撮ってみたい、という方にはとってもありな商品かと思います。

環境にも貢献できますしね!

それでは今日はこの辺で。

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おぱんだぱんださん

現在技術系の職員として会社員勤務する傍ら趣味のカメラをもう少し発展させたいと思って奮闘中。 今日もカメラと生きちゃった。と思えるくらいカメラとの時間をどんどん増やしていきたいと思っています。 フォトスポット情報や商品レビュー情報、カメラの知識を通じて皆さんのお役に立てる情報を発信していきます。 ↓↓↓Instagramで撮った写真上げています。

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